エンディング終了後・・・(アーロンはいません)
ティーダ「温泉でもいこうか〜?」
みんな「賛成!!」
ということでみんなで温泉に行くことになった・・・
そして・・・ティーダの行った先は・・・混浴で有名な温泉だった!!
ティーダ「さぁ着いたぞ!!」
ワッカ「おお〜いいねぇ〜」
キマリ+女一同「・・・」
ルールー「ちょーっとティーダ君いいかなぁ〜?」
ティーダ「何ッスか?」
キマリも含めた女性陣がティーダを旅館裏に誘った。
ユウナ「キミ・・・・本当に言ってるの?」
ティーダ「え?本当ッスよ。あ、ユウナもしかして照れてる?」
ユウナ「・・・・・」
ユウナの周りの大気がかすかにゆれているのにティーダは気付いた。
ユウナ「ティーダノバカッ!!変態!!」
その瞬間ユウナはオーバードライブ状態のバハムートを召喚した!!
ティーダ「ぐわっ!!バッ・・・バカはユウナだろ!?何イキナリ召喚してんだよ!!」
ユウナはムスッっとして後ろを向いた。
ルールは首は横にゆっくり振る。
ルールー「あ〜あ。アンタも馬鹿ねえ。下心丸見えなのよ・・・・。」
キマリ「ユウナはキマリが守る。ティーダ。お前今日からユウナに近づくな!」
やや驚き気味のティーダ。
ティーダ「な!なんだよそれ!おいキマリ!!ただ皆いつも疲れているだろうなって思って温泉に連れて行っただけだろう!?」
リュック「・・・・君・・・・ユウナの気持ち知ろうよ・・・・。」
ティーダ「(ユウナの気持ち?ハッ!!もしかして!!)」
ティーダ「ユウナ・・・もしかして・・・・・」
ルールー一同はティーダが何を言うのか、何が分かったのか耳を向けた。
ティーダ「ユウナは本当は俺と一緒に温泉に行きたかったのだな!?」
かなり呆れ顔ルールー一同。喜劇の様にガクッっと身体を傾ける。
リュック「ティーダ君・・・・。飛んでけ!!」
ティーダ「なぁ!!」
リュックのナックルでお空遠くに飛んでった。
ルールー「さぁってどうするぅ?帰ろうか。ねぇユウナ・・・・ァ」
ユウナ、顔を赤らめてうつむく。小声で何かブツブツと言っている。
ユウナ「どうしよう・・・・男性と混浴だ何て・・・・・だったらティーダ君と二人っきりで入りたいなぁ・・・・」
ルール−一同、顔を強張らせてユウナを見る。
『この子の天然はここまで来たのかよ。』
もう誰も声をかける気さえも無い。呆れているのね。
そうしてみんな黙ったまんま旅館に足を踏み入れるのであった・・・・。
〜おいっ!ワッカはどうした!!〜
【コメント】新規小説作成って自由に使っても良いのですか?
そして部屋割り・・・部屋は3つでそれぞれ1人、2人、3人用(何故かその部屋しか空いてなかった)
ティーダ「よ〜し、俺が部屋を決めよう!!」
ルールー「あんたってどうしてそうなのよ・・・」
リュック「飛んでけ〜!!」
リュックのナックルでティーダは23メーター飛んでいった。
ユウナ「・・・2人部屋でティーダ君と一緒ならいいなぁ・・・(はぁと)」
一同「何ぃ!?」
ルールー「こっ、ここは男女に分けるべきよ!!(1人部屋 男 2人部屋 男 3人部屋 女)」
リュック「それで決まりだね〜♪」
そして1人部屋にはキマリが入ることになった。
そのあとそれぞれの部屋で・・・
ルールー「あら、リュックどうしたの?変な顔して」
リュック「・・・・キマリの部屋に入ったんだけどさ・・・・なんか草いっぱい広げてたよ」
ルールー「!!何!?アイツ動物!?巣作り!?」
ユウナ「キマリは元から動物だって!!」
キマリ「ヘックション!!」
ルールー「ユウナ・・・・あんたもしかしてキマリ嫌い?」
ユウナ「え?なんで?」
支配人「ゆっくりしていってください・・・・」
『・・・・・・・』
支配人はシーモアです。(死んだんじゃなかった?)
ルールー「アンタ死んだんじゃなかったの!?」
シーモア「愛の力で生き返りました。」
ルールー「ユウナ!!異界送りしちゃってよ!!」
ユウナ「シーモア様・・・・(トクン)」
『なんかときめいてるよぉ!!』
さぁ、この後どうなるのでしょう。
ワッカとティーダの部屋・・・
ティーダ「まず・・・・を・・・だろ」
ワッカ「なるほど・・・」
ティーダ「それで・・・・・して・・・」
ワッカ「分かった。任せとけ!!」
ティーダはワッカにあることをしてもらうように頼んだ。
そして・・・
ユウナ「シーモア様・・・(ドキッドキッドキッ)」
シーモア「なんでしょう?」
ユウナ「・・・・・・・・・」
ユウナは何を言おうとしてるのか。そしてティーダの作戦とは何なのか。と言うところで次へ
ルールー「ねえリュック。」
リュック「ん〜?」
ルールー「もしかしてシーモアって死んだ事によって善悪の区別がついたのかしら?」
リュック「ほえ?なんで?」
ルールー「シーモアから悪の波動(?)が感じられない・・・・」
リュック「(霊能者?)ふーん。で?」
ルールー「これはユウナを変にティーダに預けるよりシーモアに預けた方がいいわね。ちょうど今ユウナはシーモアに惚れちゃってるし」
ドォン!!
ルールー一同+シーモアは後ろを振り返った。そこにはティーダとワッカが部屋の扉を壊してその場に倒れていた。
体制は下にワッカ。ワッカの上に乗りかかって倒れているティーダ。
『・・・・・・・』
ワッカ「ヤベェ。作戦実行にはちょっと早かった!!」
ティーダ「ずらかるぞ!!ワッカ!!」
いそいで去ってゆく二人。
ルールー「作戦?どういう事?まさかワッカが・・・・・そんな」
リュック「あーあ。扉壊れちゃったねえ。」
ルールー「ちょっとはペースにあわせなさいよ。」
シーモア「そうですねえ・・・・お風呂上り頃には直しておきましょう」
ルールー「あんたもよ!!シーモア!!・・・・ん?お風呂?」
ティーダとワッカは旅館の食堂っぽいところまで逃げてきた。
ティーダ「ふぅ・・・ところで何でシーモアとユウナがあんなにラブラブなオーラをかもし出していたんだ・・・?」
ワッカ「さぁな・・・まぁ邪魔者がいなくなるんだからいいじゃん」
ティーダ「そうだな・・・じゃあ作戦を練り直すぞ!!」
なんと、実はティーダの狙っているのはユウナだと思わせておいてユウナじゃなかったらしい。
その頃・・・部屋に戻ったリュックとルールー(ユウナはシーモアとw)
ルールー「結局ワッカ達は何を考えてたんでしょうね・・・」
リュック「もしかして・・・」
ルールー「何?」
リュック「ホモ!?」
ルールー「?!」
リュック「な〜んて、冗談だよ♪」
ルールー「あはは・・・」
ルールー「リュック。二人だけでもお風呂に入る?」
リュック「賛成!!入ろう!!」
そして二人は更衣室に入っていった。
ワッカ「(おいティーダ!!押すなよ!!倒れたらバレるだろう!?)」
ティーダ「(んな事言ってもなー!!)」
ワッカ「(よし!俺たちも入ろうぜ!!急ぐぞ!!)」
ティーダ「(お・・・おう!!)」
ワッカ達は急いで着替えてルールーとリュックの待っている温泉の中に入ろうとした!!・・・・が・・・・・
バチンッ!!
ワッカ「うおっとぉ!!」
ティーダ「どうした!ワッカ!!」
ワッカ「今・・・・なんか電流が身体の中・・・に・・・・・」
ティーダ「ん?・・・・・!!」
なんとワッカとティーダの前にはルールーとリュックが!!しかも服来たまんま。ちなみにルールーの右手にはありったけ魔力を含んだサンダガが!!
ティーダ「は・・・・・話せば分かる!!」
ルールー「分かるか!!ボケッ!!」
思いっきりサンダガを飛ばした。ティーダは46m自己最高記録を出して空高く舞い上がった!!
ワッカ「わわわ・・・・・・」
ルールー「さぁって・・・・・あなたはどうしてあげようかしら・・・・」
ワッカ「ま・・・・待て!!ルールー!!俺はティーダに強引に行動を共にさせられていたんだ!!」
リュック「本当にぃ〜?嘘っぽい〜」
ワッカ「ほ・・・・本当だって!!オイ!ルールー!!何とか言ってくれよぉ〜」
リュック「ルールー。どう痛めつけてやる?煮る?焼く?まあドチラにしても体格が大きいからちーっとばかしきざまなきゃいけないけどね〜♪」
リュックは刃付きのナックルを手に恐ろしい笑みでワッカを見下す。
ワッカ「お・・・・鬼ぃ〜!!」
ルールー「ワッカそれは本当に言った事?」
ワッカ「・・・・・ああ」
ワッカはルールーをクソ真面目な目で見た。
リュック「ルールー?」
ルールー「・・・・分かったわ。見逃してあげる」
リュック「ええー!!?」
ワッカ「ヤッター!!!ちょろいぜー!!」
リュック「ちょ!ルールー!?何で?今ワッカ「ちょろいぜ」って言ったよ!?騙しだよ騙し!!」
ルールー「ふぅ・・・・・私も少し焼きが回ったかな・・・・(聞いちゃいない)」
騒ぎがとりあえず済んだけど、リュックは一人警戒している。
リュック「(アタシがシッカリしなきゃ・・・・そうでもしなきゃ今度はキマリがおかしくなる!!)」
そう決意したのであった。
シーモア「おやおや・・・・今度はお風呂の屋根が壊れてしまいましたね」
ユウナ「そうですね。シーモア様」
ドテッ・・ティーダが落ちた
ティーダ「いってぇ〜・・まだ痺れてるよ」
ワッカが走ってきた。
ワッカ「おい・・お前大丈夫か?」
ティーダ「大丈夫なわけないっす」
ワッカ「そりゃそうだ・・・ん?何か聞こえないか」
ティーダ「本当だ・・人の話し声すかね」
そこには・・ユウナとシーモアが2人でなにやら
話をしている・・シーモアの顔には・・・・・・・
不気味な笑みが。
ティーダ「もっと近くによるっす・・話が聞こえないっす」
ワッカ「ああ、わかった・・(こんなことがルーにばれたら・・大変なことになるだろうな)」
しかし・・・・話を聞きたいワッカであった。
シーモア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ユウナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ガサッ・・
シーモア「誰だ!」
ティーダとワッカがもうだめだと思った瞬間に違う方向から、ガサッ。
キマリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ユウナ「キ・キマリ・・どうしたの?」
ティーダ「ビビッたっす・・俺達の事かと思ったっす」
ティーダ&ワッカ「ハァ〜」
シーモア「あなたは何をしに来たのです?」
その言葉にキマリは・・・・・・・・・・・・・・。
シーモア「あなたは何をしに来たのです?」
その言葉にキマリは・・・・・・・・・・・・・・。
「盗み聞きだ。」
シーモアとユウナは顔が引きつった。
「ど・・・・堂々と言うな!!」
「キマリは心配していたのよね!シーモア様が何かすると思って」
「何かする?何をですかユウナ様」
「え・・・・あんな事やこんな事を・・・・・」
「え?」
ティーダはフルフルと震えている。
「おい、ティーダ。どうした?」
「あんの野郎・・・・あんな変な髪型男にユウナを渡せるか・・・・・」
バァン!!
「!!・・・・・ティーダ・・・・と申しましたっけ」
「ティーダ君。どうしたの?」
「シーモアァ!!貴様なんぞにユウナを渡せるかぁ!!」
ティーダは完璧にキレている。そんなにユウナのことが好き?さきにユウナの唇奪ったのシーモアだよ?
「渡す?何の事でしょうか・・・・・」
「しらばっくれるなあ!!可憐で汚れの知らないユウナを貴様みたいな卑怯な奴に渡す者かぁ!!」
「おい。そのセリフどう見ても大事に育てた1人娘を嫁に上げない親父のセリフみたいだぞ」
と、ワッカのツッコミ。
ここ旅館では只今シーモアとティーダのユウナ争奪戦が繰り広げられるのであった?
そしてシーモアとティーダの戦いが始まった。
ズシャ・・・グシュ・・・ドーン
数分後
ティーダ「はぁはぁ・・・これで決める!!」
ティーダはエースオブザブリッツの最後の一撃を食らわせようとボールをワッカに渡しティーダは飛んだ
ワッカ「ほれっ」
ワッカがボールを投げた
ティーダ「渾身の一撃だ!!」
ティーダの本気で蹴ったボールはシーモアからそれてユウナの方へ行ってしまった!!
ティーダ「しまった!!」
ユウナ「キャーーーーーーーー」
シーモア「ユウナ様、危ない!!!」
キマリ「!?(動けない)」
シーモアはユウナをかばってティーダの攻撃を受けた。
シーモア「大丈夫・・・です・・・か。」
ユウナ「すごい傷・・・」
ユウナはシーモアを抱きながら回復魔法をかけた。
ユウナ「さっきはありがとうございます。」
キマリ「・・・(ユウナを守れなかったショックでこの場を離れる)」
ティーダ「・・・ごめん」
ティーダはそういうと部屋に戻った。
ワッカもついていった。
シーモアとユウナはそのまま抱き合ったままお互いを離そうとしなかった・・・
ティーダ「ユウナ・・・シーモアに回復魔法をかけるほど仲が良かったのか・・・俺はもう必要ないってことか・・・」
ティーダは部屋に戻ってすぐ寝てしまった。
ワッカは寝付いたティーダをじっと見ていた。
「い・・・今ならキスくらいは・・・・・」
ワッカの狙いはティーダだった!!
ワッカの唇がティーだの唇に近づく・・・・。
5cm・・・・4cm・・・・3cm・・・・
ハッ!!
ティーダは目を覚ました。ティーダは目の前にいるワッカにマチャクチャ驚いた。
「・・・・ギャァァァァ!!!!!!!」
ティーダの声が館内に響いた。
「何事!?」
「そーせ。ティーダがユウナになんかして仕返しされたんだよ」
「・・・・そうね。アイツならやりかねないわね。」
ルールーとリュックはティーダの身に起こった事を知らず、のんきに話していた。
ワッカはティーダに思いっきりビンタされた。
「ハッ!俺は何を!?」
ワッカは自分が何をしていたのか気付いていなかった。
ワッカ・ティーダ同盟 30分で崩壊。
ティーダはさっきワッカに襲われそうになった事をルールーとリュックに早速ばらした・・・。
ティーダ「マジっすよ」
ルールー「ワッカがそんなことを・・・」
リュック「本当に本当・・・?」
そこへワッカが走ってきた。
ルールー「ティーダを襲おうとしたなんて・・・本当なの・・・?」
ワッカ「いや・・・それは・・・」
ルールー「本当なのね・・・」
ワッカ「いや、あの・・・」
ルールーのサンダガがワッカに命中した
ワッカ「うおぉぉ・・・(バタッ)」
ルールーは走ってどこかへ行ってしまった。
ルールーが走った道にはなにか水が落ちた跡があった。
「ルールー・・・・まさか・・・泣いてたの?」
リュックは胸を痛めた。自分はルールーとワッカは結ばれそうな運命であるのに、何かとワッカがした事などを冗談半分で嘘をついたり、いじめたりしていたからだ。
「ルールー・・・・ゴメン・・・・・」
ティーダは落ち込んでいるリュックを慰めようと、何を言ったら良いか考えた。そして・・・・
「リュック・・・・俺も悪かった・・・・」
「当たり前だよ・・・・・・ルールー・・・・泣いちゃったんだよぉ?」
「え・・・・・泣いてたのか?」
「泣いてなかったらこの後は何だって言うの!?」
「よ・・・・よだれ・・・・・」
「どっか行けぇ!!」
ティーダは久しぶりにリュックに殴られた。
それはそれは遠くへ遠くへ飛んでいったには違いない。
ある者は雷平原で男が飛んでいたという目撃情報もあった。
「ルールー・・・・アタシ・・・・どうしよう」
後ろからユウナとシーモアが現れた。かなり真剣な顔で・・・・・
ルールーはすぐ涙を拭くとユウナに言った
ルールー「何かあったの?」
ユウナ「実はシーモア様に結婚しようって言われたの・・・シーモア様のことは好きだからOKしようと思うんだけど・・・」
ルールーはシーモアとユウナの顔を見て二人が本気なのを読み取った。
ルールー「・・・ユウナが幸せになれるなら何してもいいわよ」
シーモア「では、3日後に式を開くので是非皆さんで参加して下さい。」
ユウナ「ルールー、今までありがとう」
そう言うと二人は廊下を歩いてルールー達とは別の部屋に行った。
ルールー「まさか結婚しちゃうなんて・・・」
ルールーはそう思いながらみんなのところへ戻った
「・・ティーダッ!!」
「なんすか?ユウナ」
旅館のベランダ(?)でユウナはティーダを呼び止めた。
「今までありがとう。楽しかったよ。」
「?何すか?イキナリ」
「君の言葉はいつも私を勇気付けてくれた。私は感謝しています。」
「おお。辛い時はお互い様だ!」
ユウナはシーモアと結婚する事をティーダに報告するのを拒んでいた。何故か一生懸命遠まわしに言う。
「君はそういうけど私は君の辛さを理解できないかも・・・・」
「大丈夫っすよ。なら俺を頼ってくださいよ。」
「ありがとう。あのね、あたし・・・・・」
「ん?なんっすか?」
ティーダは心が何故かユウナが言おうとしているのを嫌がっていることに気付いた。しかし、黙って話を聞く。
「け・・・結婚するの・・・・シーモア様と。」
ティーダは動揺していたが、顔には出さず、ユウナを励まそうとした。
「そうっすか。嬉しい事じゃないっすか。頑張ってくださいよ。」
「うん・・・・ありがとう。あまり驚いてないね。」
「え?」
「驚いてくれると思った。」
ユウナはティーダに引き止めて欲しいと思っているのだろうか。
ダメだ!お前はあんな奴と結婚なんかするな!とでも言って欲しかったのだろうか。
「安心してくださいよ。もし辛くなったら俺のところに頼りに来てください。」
「いいんですか?」
「おう!ただし、本当に辛くなった時だけですよ?」
「はい・・・・」
ユウナはその後スグ深刻な顔をした。ティーダは結婚したくないのだろうか思った。
「これ・・・・もう私だけの問題じゃなくなったんですね。」
「え?なんでですか?」
「ん〜?だって半年後には私お母さんになっちゃうもん。」
一瞬時間が止まった。ティーダは胸が張り裂けそうになった。
「へ・・・へ〜。そうなんすか。でも半年後ってどういう事ですか?」
ティーダはなんとか動揺している顔を表に表さなかった。
「実はね。あの戦いが終わったあと、傷ついたシーモア様を見つけたの。異界送りしても消えなかったから看病したら人間に戻っていた。そのまま私の家に留まらせたんだ。」
「そのうちに気付いたら妊娠してた・・・・・か?」
「うん。ルールー達には知られないようにしてどうやって結婚の事を知らせようと考えた結果・・・・・」
「これか?」
「うん。」
ユウナはそのことを言い終わると去っていった。そのあとはティーダは勝手に目から涙が出てきたのに気付く。
何故引き止めなかった?
ベツニオレニカンケイナイカラ
お前はユウナが嫌いなのか?
キライジャナイ
じゃあ好きなのか?
ワカラナイ
じゃあ何故引き止めない
ショックダッタ
ヒキトメヨウトシテモテガトドカナカッタ
俺はユウナが好きなのか?
たしかにキスもした。
でもそんなんじゃない。
大切な綺麗な鳥を逃す気分
なんなんだろう・・・・・
苦しい・・・・・・
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温泉旅行はそのまま終わりそれぞれの道へ帰って行った・・・
ワッカ、ルールー、リュック、キマリ、ユウナ、シーモアはスピカに帰っていった・・・
ティーダは一人でザナルカンドへ帰りザナルカンドエイビスのエースとしてブリッツをやっている・・・しかし、昔のような敏捷な動きや強力なシュートはなくザナルカンドエイビスは万年ビリになってしまった・・・彼の人生は何だったのだろうか・・・